超音波とは
超音波検査(エコー)は、人の耳には聞こえない超音波を体の外から当てることにより、放射線を浴びることなくその内部の状態を映像にして表示する医療機器です。
超音波検査は、レントゲンでの判断が難しい筋肉・腱の繊維の断裂、血腫の有無、軟骨の状態、小さな亀裂骨折、炎症、神経の状態などをリアルタイムで確認することが出来るため、従来の触診検査やレントゲン検査と組み合わせることで、より正確でスピーディーな診断が可能になります。
Hydro-Release(ハイドロリリース)
ハイドロリリースとは、超音波ガイド下で注射を行い、線維性結合組織(fascia:筋膜、靱帯、腱膜、神経鞘など)の癒着を剥離して、治療する方法です。以前言われていた筋膜リリースをイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。日常の機械的な反復動作により筋膜などが癒着をしていき、痛みを起こす原因となっていきます。
また、末梢神経障害があり、頚椎や腰椎などが原因ではなく、より末梢側でしびれを起こしたりします。末梢神経障害も局所の可動性が悪くなり、体を動かす際に神経に牽引力が加わっている可能性があります。ハイドロリリースは、その神経の周りに注射することで、滑走性を改善させ、症状緩和を目的とします。
ハイドロリリースは超音波検査ができる部位であれば、どこでも可能であり、全身の痛みやしびれに使用することができます。
ただ、一度打てば終わりというものではなく、原因となっている姿勢や日常動作の改善が一番大切になってきます。そこをリハビリテーションにて行い、ハイドロリリースとリハビリテーションを組み合わせて治療をしていきます。
何かご不明な点などありましたら、ご相談ください。