骨粗鬆症とは
骨粗鬆症とは骨量が減少し、骨が弱くなることで骨折しやすくなる病気です。
約1000万人の患者がいるとされ、超高齢化社会に伴い、さらに増加する傾向です。
大腿骨の骨折は寿命にも影響があるため、診断治療が大事になってきます。
どのような方に検査や治療をお勧めするか?
- 検診で異常を指摘されたが、未治療の方
- 65歳以上の女性、また65歳未満の閉経後から閉経周辺期の女性
- 以前に,転倒などの軽い衝撃により骨折を起こした事のある方(圧迫骨折など)
- 骨粗鬆症を起こしやすい病気(関節リウマチなど)にかかっている方
- 骨粗鬆症を起こしやすい薬剤(ステロイド剤など)を使用している方
- 現在、骨粗鬆症治療中の方
骨粗鬆症は、原発性骨粗鬆症と続発性骨粗鬆症があります。
原発性骨粗鬆症は加齢や閉経(女性ホルモンの欠乏)、妊娠後骨粗鬆症などがあります。
続発性骨粗鬆症になる病気は多岐にわたりますが、特に糖尿病やステロイド薬による治療中の方は注意が必要です。
糖尿病は多くの方がなりやすい病気であり、骨の質を悪くすることがわかっています。
骨強度は骨密度(70%)と骨質(30%)が関連しています。糖尿病は骨密度がよくても、骨折することがあり、注意が必要です。骨質が悪くなるため、骨強度が落ち、骨折します。
骨粗鬆症の治療は一過性のものではなく、基本的に高血圧の治療と同様に継続して行う必要性があります。半年から1年毎で骨密度評価、採血による骨粗鬆症マーカーの測定、薬変更の相談などです。治療のモチベーションを保ちづらいとは思いますが、様々な悩みについてご相談ください。
当院では骨密度検査にDEXA(dual-energy Xray absorptiometry)を用いています。現時点では最も信頼性の高い骨量測定法で、2種類のエネルギーのX線を測定部位に当てる事により骨を他の組織と区別して測定します。
当院では腰椎、大腿骨で測定しており、現段階では一番正確な状態を表していると言われています。他院で踵骨や前腕骨で測定された場合は、正確な状態を表していない事もあります。